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1・18 福岡 沖縄の闘いに連帯する集会 高市政権との闘い鮮明にする

 高市早苗首相の衆議院解散表明直前の二〇二六年一月一八日、福岡市で『平和な沖縄 平和な日本をつくる1・18集会』(主催・福岡県総がかり実行委員会)が開催された。
 政治的に緊迫した状況だったためか、三百人入る会場はほぼ満席だった。高齢者から若者まで幅広い年齢層の出席者だった。
 「高市政権の危険性と辺野古新基地建設阻止」、「名護市長選挙と沖縄県知事選挙勝利を訴える」主催者の挨拶の後に、文科省の元事務次官の前川喜平さんが講演をした。
 二〇一一年八月に教科書採択をめぐる『八重山教科書問題』が起こった。沖縄「県」の石垣市、竹富町、与那国町から成る八重山地区採択協議総会は、『新しい歴史教科書をつくる会』の育鵬社版の中学公民教科書を採択した、だが竹富町だけは東京書籍版を採用した。
 二〇一三年七月に文科省初等中等教育長に就任した前川さんは、この問題に対応した。
 その時の状況を、次のように語った。
 竹富町を除いて育鵬社版の公民教科書を採択したのは、八重山群島に自衛隊基地を建設するための地ならしだったと思う。この教科書は、自衛隊の存在を肯定する内容だったからだ。
 竹富町教育委員会が東京書籍版を採用したのは、当時の教育長が沖縄戦の戦争マラリアを体験したからだった。沖縄戦が始まる直前、竹富島の住民は、西表島のマラリア汚染地区に疎開させられた。それでマラリアに感染して、死者が続出した。当時子どもだった教育長も感染し、死線をさまよった。「私は、沖縄戦で地獄を見た。だから戦争を肯定する育鵬社版の教科書を、竹富町の生徒に使わせたくないと思った」と教育長は語っていた。
 高市首相や小野田などの閣僚が大日本帝国を美化する復古主義者、国民よりも国家を重視する国家主義者だ。高市政権が続けば学校教育に介入を行うのではないかと心配している。日本会議や神社本庁など高市政権を支える右翼組織の思想が、学校教育の内容に反映されるのではないか。例えば『日本国は、神武天皇の即位から始まった』などと書いた教科書が使われるのではないか。
 最後に前川さんは、教科書検定制度を廃止すべきだと思う、と言って出席者を驚かせた。
次に弁護士で沖縄県議の儀保唯さんが発言した。「私が十歳だった一九九五年に在日アメリカ兵士による少女暴行事件が起きた、私と年齢が近い女の子が暴行されたとのニュースに、ショックを受けた。それ以来、私は基地問題に関心を持ち学習した。弁護士になった私は、辺野古座り込みや高江ヘリパッド建設阻止の座り込みに参加した。不当逮捕された参加者の釈放を求め、裁判で弁護を行った。逮捕が運動に対する威嚇である事を、私は目の当たりにした。その後私は、基地問題は政治で解決するしかないと思い、県議になった。沖縄戦で住民は日本軍に全面的に協力した。皇民化教育によってそれが当然だと思わされたからだ。結果は、県民の四人に一人が死亡したという惨事だった。この事実から学ぶことは、自衛隊に協力しないという自由、それを表現する自由を守ることが、戦争を起こさせない鍵になると思う」と述べた。最後に「沖縄県民の基地反対、戦争反対の声は衰えていない」と力強く述べた。
 沖縄の過去と現在を知り、沖縄の人々の闘争を支持し、高市政権に対して闘う事の重要性を確認した集会だった。


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